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しつこい頭痛や頭が重い、すっきりしない症状でお悩みではありませんか?
頭痛は現代社会で経験したことのない人はいないと言ってもいいほどとても身近な症状です。
こめかみや後頭部の痛みに悩んでいる人が多くいらっしゃいますが、実は頭痛の原因はほとんどの場合首の筋肉が関係しています。
なぜなら、重い頭を支えているのは首の筋肉だからです。
この記事では頭痛が起きる原因や頭痛の種類などをご紹介していきます。
生命の危機に関与する危険な頭痛もあるので、ご自分の症状と比べてみてください。
目次
頭痛と首の筋肉の関係
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首を傾げたり振り向いたり、上や下を見るなどさまざまな頭部の動きを可能にするために首にはたくさんの筋肉があります。
人間の頭はとても重いので、振り向くなどの動作のときには頭を支えるために首の筋肉がとてもよく働いています。
その中でも頭を支えるときに特に重要になる首の筋肉が後頭下筋群と呼ばれる筋肉です。
後頭下筋群は
①大後頭直筋
②小後頭直筋
③上頭斜筋
④下頭斜筋
の4つの筋肉があり、頭痛に関係する代表的な筋肉でもあります。
これらは後頭部から首の骨にくっついており、首の筋肉のなかでは一番深いところにある筋肉なのでマッサージなどでは届かず、鍼など筋肉に直接アプローチできる方法でしかゆるめるのが難しい筋肉です。
後頭下筋群が硬くなるとその筋肉の奥にある神経が圧迫され、さらに頭部への血管も圧迫されて血流が悪くなるので頭痛や頭重感、首のコリなどの原因となってしまいます。
首の筋肉が硬くなる原因
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首の筋肉は毎日重い頭を支えているので、下を向いた状態でのパソコン作業など正しい姿勢が崩れると一気に負担がかかり、硬くこわばってしまいます。
日常生活のなかでやりがちなよくない姿勢をご紹介していきます。
猫背など、首を前に突き出したような姿勢
パソコン作業やテレビ鑑賞中、ゲーム中にモニターをのぞき込むように首が前に出ていませんか?
うつ伏せで本を読んだり、姿勢が悪くつねに猫背だったり。
このように日常生活のなかで首を前に突き出したような姿勢をとると、重い頭を首の筋肉だけで支えなくてないけなくなり、かなりの負担がかかってしまいます。
ストレートネック
人間の首の骨は横から見ると体の前側にむかってゆるくカーブしています。
人の頭は約5kgあるのですが、首の骨がゆるくカーブしているおかげで歩行時など頭の重さを分散させ、衝撃をやわらげることで支えることができています。
しかしパソコン作業やスマートフォンを下を向いた状態で長時間使っていたり、お仕事や家事で前かがみの姿勢でいることが多いとだんだんこの自然なカーブがなくなります。
首の骨がまっすぐになってしまうと、頭の重さを首の筋肉だけで支えなくてはいけなくなり、常に首の筋肉が緊張していることになるので次第に硬くこわばってしまい、頭痛など様々な症状がでてきます。
関連記事:筋肉がこる原因と鍼治療の効果
頭痛の種類
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鍼治療が効果的な頭痛
頭痛には脳検査などで異常は見当たらないが繰り返し起こる頭痛と、脳の異常や病気によって起こる頭痛の2種類があります。
脳の異常や病気によって起こる頭痛の場合は生命の危機に関与する可能性が高いのでまず病院へ行く必要があります。
それ以外の脳検査などで異常は見当たらないが繰り返し起こる頭痛は
- 緊張型頭痛
- 片頭痛
- 群発頭痛
の3種が代表的な頭痛になります。
この3種類の頭痛の場合、ほとんどが鍼治療で効果が期待できます。
緊張型頭痛
首や頭を包んでいる筋肉が持続的に収縮することが原因で起こる頭痛です。
近年パソコンやスマートフォンの使用が多くなり、それに伴って下を向いて作業する時間が多くなることで首の後ろにある筋肉が過剰に緊張し、凝り固まることで緊張型頭痛を発症する方が多くなってきました。
主な症状
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後頭部、こめかみあたりに強い圧痛がある
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頭が締め付けられるような痛み
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午後から夕方に悪化することが多い
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数日間続く
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お風呂や運動で体を温めると症状がやわらぐ
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首や肩がこる
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眼精疲労
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筋肉のこわばりが悪化し、背中までコリが広がると気分が落ち込んだり憂鬱になりやすくなることもあります。
治療
緊張型頭痛の場合、ほとんどが首の筋肉をゆるめると症状が改善します。
治療後は再発予防のためにパソコンやスマートフォン、家事などでなるべく長時間下を向かない、どうしても下を向く必要がある場合には20〜30分に1度は首や肩を回して筋肉を動かしてあげるなどの対策が必要となります。
片頭痛
神経の興奮や神経伝達物質の異常により血管が過剰に拡張することが原因だと考えられています。
比較的女性に多く、30代がピークとなることが多いです。
主な症状
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こめかみ部分にズキズキとした拍動性の痛み
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1ヶ月に2、3回程度の頻度で起こる
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4〜72時間ほど続く
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発症すると光や音、においなどに敏感になり、吐き気を伴うこともあります。
悪化する行動
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階段の昇り降り
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お辞儀などの体勢の変化
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ストレス
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光や音などによる刺激
軽快する行動
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頭や首の動脈を圧迫する
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睡眠をとる
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痛む部分を冷やす
前兆
片頭痛には前兆がある場合があります。
前兆は5~60分ほど続き、前兆の出現中または出現後60分以内に片頭痛がはじまることが多いです。
よくある前兆は
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キラキラした光・点が見える
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視覚消失
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感覚が鈍くなる
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失語性言語障害 など
治療
神経の興奮を抑え、副交感神経を優位にするために首や背中を中心に鍼治療を行います。
治療後には再発予防のためにストレスを抱え込まないことや、食事や睡眠などの生活習慣の見直しをする必要があります。
・食べ物(チョコレート、チーズ、柑橘類、赤ワインなどのアルコール、グルタミン酸含有物)
・喫煙
・月経
・睡眠不足、または過多
・精神的緊張、ストレス
・空腹
群発頭痛
目の奥にある血管がなんらかのきっかけで拡張・炎症し、神経を刺激するのが原因だと考えられています。
20〜30代の男性に多くみられます。
主な症状
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1ヶ月くらいの間に、ほぼ毎日決まった時間に片方の目の奥が激しく痛む
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1回の発作は15〜180分程度
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キリでえぐられるように痛む
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発作中はじっとしていることができない
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結末充血
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涙が流れる
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まぶたが腫れる・下がってくる
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頭部・顔面の発汗
誘発因子
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飲酒
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血管拡張薬の服用
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発熱
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気圧の低下
治療
発作が起きてからでは鍼治療の効果はあまり期待できません。
予防として発作が起きる前に治療しておくと効果があるようです。
生命の危機に関与する頭痛
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病気が原因で頭痛が起きている場合はほとんどの場合鍼治療の効果は期待できません。
激しい急激な頭痛や手足のしびれ、失神、ろれつが回らないなどの症状を伴う場合は脳出血や髄膜炎など、重篤な病気の可能性があるのでただちに病院へ診察を受けに行ってください。
危険な頭痛の特徴
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今までに経験したこともない痛み
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突然起こる激烈な痛み
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項部硬直(患者を仰向けにした状態で後頭部に手を当て、頭を持ち上げた時に抵抗がある)
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痙攣
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意識障害
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高熱
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めまい
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嘔吐
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手足のしびれ・麻痺
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複視(1つのものが2つに見える)
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時間とともに症状が進行し、悪化していく など
クモ膜下出血
ハンマーで殴られたような激しい頭痛が突然起こる
特徴
気持ちが悪い、嘔吐、顔面蒼白、冷や汗、意識障害
髄膜炎
頭痛と発熱で発症する
特徴
気持ちが悪い、嘔吐、項部硬直などの髄膜刺激症候が見られる
脳腫瘍
朝、目覚めるとともに頭痛を感じる
特徴
意識障害、麻痺
側頭動脈炎
こめかみ部分や後頭部におこる拍動性の激しい頭痛
特徴
こめかみ部分に蛇行した側頭動脈がみられる、未治療では失明に至ることもある
低髄液圧症候群
髄液がなんらかの原因でもれて、髄液圧が低下している状態
特徴
座った姿勢・立った姿勢から仰向けに寝ると頭痛が軽減する
鎮痛薬を使いすぎると頭痛の原因になる!
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鎮痛薬を3カ月以上毎日のように使用していると薬自体が頭痛の原因となってしまうことがあります。
特徴
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早朝・明け方の頭痛
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朝頭痛で目が覚める
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連日締め付けられるような痛みが続く
治療
薬物性頭痛が疑われる場合はすぐに病院へ行ってください。
鎮痛薬を飲めば手軽に痛みから解放されますが、一時的な効果しかなく、根本の原因が改善されていないので痛みと鎮痛剤服用の繰り返しとなってしまいます。
副作用のこともよく考えて、あまり薬に頼りすぎないようにしましょう。
目安としては月に10日以上鎮痛薬をしないことで予防できます。
元々の頭痛の原因を突き止め、根本からの治療が必要となります。
再発予防のために
脳検査などで異常は見当たらないが繰り返し起こる頭痛(緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛)の場合、日常生活で姿勢や生活習慣に気を付けることで予防が可能になります。
まだ軽症の方や、鍼治療などで首の筋肉をゆるめた後は日常生活の中で以下のことに気を付けてください。
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規則正しく、余裕のある生活スケジュール
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十分な睡眠
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自分にあった枕を使用する(低くやわらかい枕がいいです)
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下向きでの長時間作業をしない
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下向きで作業をしなくてはいけない場合は20~30分に一度首・肩を回す
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猫背の改善(腹筋・背筋の強化)
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温める
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適度なストレッチ
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