鍼治療で回復が見込める痛みは、血液循環障害による痛みです。つまり筋肉の痛み。
筋肉の痛みかどうか知るためには、自覚症状に頼るとになります。
鍼の適応症として、胃潰瘍などの臓器に異変がないことが大前提になります。
臓器や骨に異常がなく、以下のポイントに当てはまるようでしたら鍼治療での効果が期待できます。
目次
鍼の適応を判断するポイント5選
①風呂に入ったり、あたためると痛みが和らぐ
体をあたためると、放熱するために血流がよくなります。
なのであたためると痛みが和らぐ場合は血液循環障害となります。
②お酒を飲むと次の日に痛みが悪化する
お酒を飲むと一時的に毛細血管が広がり、体温もあがります。
しかし、酔っぱらっている状態ですと脳が正常に働かず、上がった体温を下げすぎてしまうのです。
そして体温を下げすぎたと気づいた脳は、血管を細くして、体温の低下を防ぎます。
なのでお酒を飲むと結果的に血管が細く、血流が悪くなってしまうのです。
鍼治療の効果も悪くなってしまうので、治療の前後はお酒を飲まないようにお願いしております。
③夜中や明け方に痛みが出る
寝ている間は体を休めるために心臓の動きが穏やかになり、血圧も低下します。
日中よりも、寝ている間のほうが血流が弱くなるのです。
正常な人であればそれでも問題はありませんが、筋肉が硬くなりただでさえ血流が悪い人の場合は十分な血液が供給されず、さらに酸素不足になってしまいます。
それによって筋肉がさらに硬くなり、強く神経を圧迫するので夜中や明け方に痛みが強くなってしまうのです。
④運動したあとに痛みが悪化する
筋肉が硬くなっている人の場合、もとから血流量が少ないのにその少ない血液から運動に必要な酸素を筋肉に取り込む必要があるので、運動すればするほど血液が足りず、酸素不足が加速してしまいます。
酸素不足になればなるほど筋肉は硬くなり、神経を圧迫するので痛みが悪化するのです。
⑤雨や台風で気圧が下がると痛みが強くなる
気圧が下がると体内では血管が広がるという反応が起きます。
しかし硬くなった筋肉内を走る血管は、筋肉が邪魔をして他の圧迫を受けていない部分の血管のように広がりません。
そうすると血液は流れやすい広がった血管のほうに流れていき、硬くなった筋肉内の血流はさらに悪くなってしまい、痛みが強くなるのです。
こうした症状に心当たりがあれば、鍼治療で硬くなった筋肉を緩め、圧迫された神経と血管を解放することで痛みを改善できる血液循環障害による痛みである可能性が高いと判断できます。
ご自分での判断が難しければ、お気軽にご相談ください。