「毎日のように頭が痛い…」
「病院に行っても原因がわからなかった…」とお悩みではありませんか?
日本人の約4人に1人が抱えているといわれている頭痛。
特に、病院で検査しても異常が見つからず何度も繰り返している頭痛には鍼治療の効果が期待できます。
- 頭痛を繰り返している
- 頭痛のせいで日常生活に支障をきたしている
- 検査しても異常がなかった
- 頭痛薬の効果が薄くなってきた
- 体薬に頼らず頭痛を治したい
頭痛を和らげるために薬を飲み続けることで、かえって頭痛がひどくなるというケースもあります。
そこで頭痛改善に大きく役立つのが鍼治療です。
頭痛の診療ガイドライン2021でも鍼治療は有効とされています。
今回の記事では、頭痛の種類や鍼治療の効果、自宅でできるセルフケアなどについてご紹介します。
目次
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頭痛の種類
慢性頭痛は原因や症状によっていくつかのタイプがあります。
人によっては複数のタイプが混在していることもあります。
一つ一つ解説していきます。
緊張型頭痛
頭痛のなかで一番多いのが緊張型頭痛となります。
- 締め付けられるような鈍い頭痛
- 後頭部や頭全体が痛くなる
- 目の奥が痛く感じることもある(眼精疲労)
- 首や肩がこっている
緊張型頭痛の主な原因は首の後ろから後頭部の筋肉の緊張や血流不足、ストレスなどです。
デスクワークやスマホなどで下を向いた状態で長時間作業をする人におこりやすいです。
年齢や性別を問わず、誰でも発症する可能性がある頭痛となります。
片頭痛
緊張型頭痛の次に多いのが片頭痛です。
- 頭の片側、もしくは両側が痛い
- 突然ズキズキと痛む
- 頭痛の前に視界がチカチカするなどの前兆がある
- 吐き気やめまいを伴うこともある
片頭痛の主な原因は脳内の血管が拡張するせいだと考えられています。
ストレスや疲れがたまっていたり、自律神経が乱れていたり、気圧の変化によって片頭痛を発症しやすくなります。
女性の場合は月経に伴って引き起こされることもあります。
片頭痛が起きてしまうと、2~3時間で症状が落ち着く場合もありますし、2日程度症状が続くこともあります。
頻度としては週1回~月1回くらい、20代~40代の女性に多く発症する傾向があります。
群発頭痛
比較的珍しい頭痛ですが、一度発症するととてつもない痛みを感じるのが群発頭痛です。
- 目をえぐられるような激しい痛み
- 1~2カ月間、ほぼ毎日痛む
はっきりとした原因はわかっていませんが、目の後ろを通っている血管が拡張して炎症が起きることによって発症すると考えられています。
どちらかというと男性に多く発症する傾向があります。
薬の使いすぎによる頭痛
あまり知られていませんが意外なことに、頭痛を止めるために飲んでいる痛み止め薬によって頭痛が悪化することがあります。
緊張型頭痛、片頭痛に次いで多いといわれている頭痛です。
鎮痛薬は薬局などで手軽に購入できるため、ついつい頭痛を感じたらすぐに飲みたくなってしまいますよね。
しかし、月に10日以上頭痛薬を服用している方はご注意ください。
薬を飲みすぎると効果が薄くなり、さらに頭痛薬の服用が増えるという悪循環に入ってしまうとこの「薬の使いすぎによる頭痛」となるリスクが高くなります。
症状は緊張型頭痛や片頭痛と変わらないため、「薬の使いすぎによる頭痛」と気づかないまま薬を飲み続けて悪化している場合が多いです。
一度「薬の使いすぎによる頭痛」になってしまうと薬物療法では治療が難しくなってしまいます。
危険な頭痛
頭痛の中には命の危険があるくも膜下出血や脳腫瘍などの病気のサインとなっているものもあるので注意してください。
- 経験したことがないような急激な強い頭痛
- 手足のしびれ、麻痺、痙攣がある
- 激しい嘔吐
- ろれつが回らない
- 高熱を伴う
激しい頭痛とともに以上のような症状がみられる場合は緊急処置を必要とするケースがあるため、すぐに救急車を呼んでください。
- 風邪などのウイルス性疾患による頭痛
- 高血圧症による頭痛
- 月経困難症に伴う頭痛
- 鼻や耳の炎症による頭痛
これらの病気に伴う頭痛は、病気の治療が最優先となります。
自宅でできる頭痛予防
薬や鍼治療以外で頭痛を予防できる日常生活での注意点をいくつかご紹介します。
簡単にできるものばかりなので、日頃から意識してみてください。
姿勢の改善
頭痛を予防するために一番大切なのは、姿勢を改善することです。
首の筋肉は毎日重い頭を支えています。
パソコン作業や家事、スマホ、読書、猫背などで下を向いた姿勢を続けると、重い頭を支えるために首の筋肉にかなりの負担がかかってしまいます。
そうするとしだいに首の筋肉が硬くなってしまい、神経や血管を圧迫することで頭痛の原因となってしまいます。
心当たりのある方は日常生活の中で姿勢に気を付けるようにしてください。
姿勢を改善しなくちゃいけないのはわかってるけど、仕事中などどうしても下を向いちゃう!という方は、作業中20分に1度首と肩を軽く回すだけでも痛めにくくなりますので、やってみてください。
ストレスを発散する
緊張型頭痛や片頭痛はストレスが関係していることが多いです。
最近ストレスが溜まってるなーと感じたら、早めに発散するようにしましょう。
ウォーキングやジョギングをする
特に緊張型頭痛は血流をよくすることで改善することがあります。
普段運動不足を感じている人は1日30分でもいいのでウォーキングをしてみましょう。
軽い運動は頭痛改善だけでなく、体にいろいろな良い影響を与えるのでおすすめです。
ストレッチをする
お仕事など同じ姿勢で長時間作業する人は、こまめに首や肩のストレッチをして筋肉を動かしましょう。
寝起きや寝る前だけでなく、日中にもできるだけストレッチをすることで、筋肉に疲労がたまりすぎないようすることが大切です。
痛気持ちいい程度の強さで、ゆっくり行うようにしましょう。
ぬるめのお風呂に入る
1日の終わりに緊張した筋肉をほぐすためにも、温かいお風呂に浸かるのは効果的です。
副交感神経を優位にするためにも、熱いお風呂よりはぬるいくらいの温度が良いです。
睡眠時間の確保
睡眠時間は短くても、長くても頭痛の原因となります。
特に片頭痛の人は適切な睡眠時間に気をつけ、規則正しい生活を送れるように気をつけましょう。
- 寝る前に水以外のものの飲食を控える
- 部屋を暗くしてスマホは見ないようにする
- 寝る前にストレッチをする
強い光や騒音を避ける
片頭痛は強い光や騒音などの刺激が発症のきっかけになることがあるので避けましょう。
片頭痛を誘発する食べ物を避ける
- アルコール(特に赤ワイン)
- チーズ
- チョコレート
- 醤油
- 味噌
- ヨーグルト
- 加工肉(ハム、ソーセージ、サラミなど)
- 納豆
- スナック菓子
- インスタントラーメン
これらの食べ物には血管を拡張させる作用があり、片頭痛を引き起こす可能性があるので避けましょう。
しかし片頭痛を持っているすべての人が反応するわけではなく、人によって違うのでご自分にとって相性の悪い食べ物を把握して避けることが大切です。
ツボ押しで頭痛をセルフケア
慢性頭痛の予防や改善には、いつでもどこでもできるツボ押しがおすすめです。
特に緊張型頭痛の場合は日常的に行うことで、軽症であれば効果が期待できます。
- 押しすぎないようにする!
- 痛気持ちいいくらいの力で押す
- 深呼吸をしながらゆっくり押す
- 肩に力が入らないようにする
- お酒を飲んだ後は控える
頭が痛いからとこめかみや首をグイグイ押すと揉み返しを起こしてしまい、かえって痛みが増してしまうこともあるので注意してください。
指で押すのが難しいという人はテニスボールやリモコンの角などで押してもいいですね。
緊張型頭痛に効くツボ
①風池(ふうち)、天柱(てんちゅう)
天柱…中央のくぼみから指1本分外側あたりにあります。
風池…耳の後ろにある骨の内側にある少しへこんでいるところです。
慢性の頭痛や肩こりに効果があるツボです。
緊張型頭痛のある方は、頭痛がない時にも定期的に刺激することで頭痛の予防になります。
②完骨(かんこつ)
首のこりや眼精疲労からくる頭痛に特におすすめのツボです。
顔のむくみも取れますよ。
③肩井(けんせい)
首の付け根と肩を結んだ線のちょうど真ん中あたりにあります。
肩こりを伴う緊張型頭痛をお持ちの方におすすめです。
④攅竹(さんちく)
頭痛だけでなく、目の疲れやドライアイにも効果があります。
⑤耳のマッサージ
緊張型頭痛をお持ちの方には耳のマッサージもおすすめ。
耳を軽く引っ張ったり、そのまま回したりすると耳周りや首の血流がよくなり頭痛も和らぎます。
片頭痛に効くツボ
①手三里(てさんり)
偏頭痛だけでなく、肩こりや寝違えなど首回りの筋肉のコリをほぐす効果もあります。
②合谷(ごうこく)
合谷は万能のツボと呼ばれるほど、さまざまな不調に効果があるツボです。
頭痛に対しては、特に片頭痛の人に効果があります。
③足臨泣(あしりんきゅう)
目の不調や眩暈を伴う片頭痛のときにおすすめのツボです。
④頭維(ずい)
こめかみを全体的に触りながら歯を噛み締めると筋肉が膨らむところです
頭全体の血流を整えるツボです。
刺激が強くなりやすいところなので優しく押すようにしましょう。
集中力を高める効果もあります。
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頭痛に対する鍼治療の効果
鍼治療で期待できる一番の効果は、ほとんどの方の頭痛の引き金となっている首や肩の筋肉をほぐすことです。
頭と首の付け根の一番深いところに後頭下筋群という筋肉があります。
後頭下筋群は
①大後頭直筋
②小後頭直筋
③上頭斜筋
④下頭斜筋
の4つの筋肉で構成されています。
この筋肉が硬くなると頭に行く神経が圧迫されて頭痛や頭の重さ、首コリなどの症状が出てきてしまいます。
後頭下筋群は体の深いところにある筋肉のためマッサージなどでは刺激が届かず、慢性的に凝り固まっていることが多い筋肉の1つです。
鍼治療であれば直接後頭下筋群に刺激を与えることができ、筋肉を緩めることができるため頭痛に効果が期待できます。
他にも鍼治療で首や背中の筋肉を緩めることで自律神経を整え、ストレスを和らげることが出来ます。
緊張型頭痛も片頭痛もストレスにより悪化するので、鍼治療で自律神経を整えると頭痛も和らぎます。
さらに痛みに敏感になっている脳の機能を正常に戻す効果もあります。
慢性的に頭痛を抱えているとしだいに脳が痛みに敏感になり、過剰に痛みを感じるようになってしまいます。
体に鍼治療をすることで末梢神経から脳に働きかけ、脳の機能を改善する効果があると考えられています。
そして一番注目していただきたいのが、薬の使いすぎによって頭痛が悪化している場合です。
薬の使いすぎによる頭痛の場合、頭痛を治すためには薬をやめる必要があります。
しかし、ただ薬をやめても頭痛は収まらず、結局我慢できずに薬を飲んでしまうでしょう。
そんなときに鍼治療で筋肉を緩めることで自然に頭痛を改善し、薬に頼らず生活を送る手助けが出来ます。
頭痛のお悩みは北京堂鍼灸練馬へ
北京堂鍼灸練馬では深部の筋肉を緩めることに特化しています。
大部分の頭痛持ちの人の原因となっている首の筋肉「後頭下筋群」に直接アプローチできるので、たくさんの方が頭痛の治療に来院されています。
首の治療だけでなく、頭痛が重症化して肩こりや手のしびれがでている場合など、お体の状態に合わせて治療を進めていきます。
お体の状態や筋肉の質によって鍼治療の効果には個人差があるため一概には言えませんが、通常の頭痛であればだいたい3~5回程度、週に1回の治療で頭痛をほとんど感じなくなります。
そして、発症から早い段階で治療をはじめたほうが、改善もはやくなります。
頭痛は時間がたてばたつほどいろいろな原因が複雑にからみ、セルフケアでは対処しきれなくなってしまいます。
その場合は我慢せず、思い切ってプロにご相談ください。
当院の鍼治療は鎮痛薬を飲んでも改善しなかったり、病院で原因がわからないと言われた人にも効果を感じていただいています。
電話予約お問い合わせ
まとめ
頭痛は大きく分けて5種類あります。
①緊張型頭痛
②片頭痛
③群発頭痛
④薬のつかいすぎによる頭痛
⑤病気による頭痛
この中でも緊張型頭痛、片頭痛、薬のつかいすぎによる頭痛には鍼治療による効果が期待できます。
頭痛は軽症であれば姿勢の改善やストレッチ、ツボ押しなどセルフケアである程度予防できます。
しかし、セルフケアで対処しきれないほど悪化している場合は専門知識と経験が豊富なプロにお任せください。
当院では特に深部の筋肉を緩めることを得意としており、頭痛と関係の深い首の筋肉「後頭が筋群」に直接アプローチすることも可能です。
毎日のように頭痛があり鎮痛薬を飲んでも改善しない、病院に行っても原因がわからず困っている方は是非一度北京堂鍼灸練馬へお気軽にご相談ください。