鍼治療を受けたことのある人はどんな感覚なのかわかると思いますが、鍼が悪い筋肉に当たると響き(ひびき)と呼ばれる感覚があります。
このよく聞く「響き」っていったいなんなのでしょうか?
今回は響きが起こる原因をお話していこうと思います。
響きとは?
体内の硬くなった筋肉に鍼が当たると、ズシン・ズーンと重く悪いところに広がるような感覚があります。
この感覚を響き(ひびき)と呼びます。
マッサージとかでも、悪いところを押されると響くかと思いますが、鍼治療では硬い筋肉に直接アプローチするため、より的確に悪いところにズシンと響く感じがあります。
なぜ鍼で響くのか?
ではなぜ硬い筋肉に鍼が当たると響くのでしょうか?
慢性的なコリや痛みを感じている人は、硬くなった筋肉が筋肉内を走っている神経を常に圧迫している状態になっています。
その状態の筋肉に鍼を刺すと、その刺激によって筋肉が一時的に収縮します。
その収縮によって神経がさらに圧迫されて重く感じたり、普段感じている痛みが再現されるような感覚があります。
これが響きです。
つまり、響きがあるということは、硬くなった筋肉にしっかり鍼は当たっている証拠となります。 なので鍼治療で響きがなければ治らないとまで言われているのです。
では硬くなっていない筋肉に鍼を刺すと響きあるのか?
答えは「ない」です。 硬くなっていない筋肉に鍼を刺しても、神経を圧迫するほど収縮しないので、響きはありません。