鍼を深く刺す必要性とその効果

筋肉は全身に何百個とあり、一つ一つの筋肉は筋膜とよばれる薄い膜に覆われています。 

筋肉が硬くなる場合、筋肉自体が硬くなっている場合と筋肉を覆う筋膜が硬くなって癒着している場合の2通りがあります。 

また、筋肉は一つひとつが独立して存在しているわけではなく、筋膜同士で繋がっているため、筋膜が硬くなってしまった場合はそこにつながっている他の筋肉の筋膜がひっぱられ、こりがどんどん全身に広がってしまいます。 

筋肉はどこが硬くなるのか?

筋肉が硬くなるポイントはいくつかあり、大きくまとめると 

①皮膚と筋肉の間にある筋膜 

②筋肉の内部 

③筋肉と筋肉の間にある筋膜

④筋肉と骨の間にある筋膜  

に分けられます。 

①皮膚と筋肉の間にある筋膜が硬くなっている場合

体の中でも一番浅いこの部分が硬くなっている場合は、コリも浅いところにあるのでマッサージや浅く刺す鍼でも十分に効果が得られます。 

筋膜リリースなどで刺激するのもこの部分になります。 

②筋肉の内部まで硬くなっている場合

筋肉内が硬くなっている場合は、マッサージなどの表面だけの刺激では効果がなかなか得られないか、一時的に良くなってもすぐ戻ってしまうという状態になります。 

筋肉の内部まで硬くなっている場合は、筋膜を貫いて内部から緩めなくてはいけません。 

ここからは鍼治療の出番ですね。 

③④体の深部が硬くなっている場合

③筋肉と筋肉の間にある筋膜が癒着している場合や、④筋肉と骨の間にある筋膜が骨と癒着してしまっている場合は、かなりの重症です。 

深部まで硬くなっている場合は、当然マッサージや浅く刺す鍼、筋膜リリースなどの手技では届かないので、深くまで刺す技術を持った鍼灸師による治療が必要となります。 

マッサージや痛くない鍼に通ったが、体の状態がすぐ元に戻ってしまう、もしくは効かないというかたはぜひ深鍼し鍼の治療を受けてみてください。 

今まで手付かずだった頑固な深部のコリをほぐし、確かな効果を実感できると思います。 

かたーくなった深部の筋肉に鍼を入れると、ズーンと重くなるような感覚が広がります。 

これをひびきと呼ぶのですが、これが硬い筋肉に鍼が入った証拠になります。 

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治療法の選択が大切

深部の筋肉に届く鍼のイラスト

世の中にはいろいろな治療方法があります。 

体の浅いところにある筋肉だけがかたくなっている場合はマッサージや痛くない鍼でも十分に効果があります。 

しかし、筋肉のコリや血行不良を放置するとしだいに深部の筋肉まで硬くなってしまいます。 

ここまでくると表面だけの治療では効果が得られにくくなってしまうので、深く刺す鍼治療をする必要があります。 

鍼治療のメリット

頑固に硬くなった筋肉へ直接刺激を与えることができる。 

これが鍼治療の最大のメリットかつ他の治療にはない武器になります。 

当鍼灸院の得意な治療方法

どの治療方法も一長一短がありますので、ご自身のお体の状態に合わせた治療方法をお選びください。 

もしご自身で判断することが難しいようでしたらお気軽にご相談ください。 

ちなみに当院は体の深いところにある筋肉、大腰筋や後頭下筋群などのインナーマッスルと呼ばれる筋肉に刺激を与え、頑固に凝り固まった筋肉をほぐす深刺しの鍼治療を得意としています。 

深部のかたーい筋肉に鍼を入れるとズシーンとかズキーンといった感覚、ひびきがあります。 

治療中にひびきがあるということは、硬い筋肉に入った証拠ですが、人によってはこのひびきが苦手な人もいます。 

もちろん、このひびきがたまらない!と心地よいと感じる人もいます。 

ひびきが苦手な方は、お体の様子をみて刺激量を調節して少しずつ治療していきますので、ご安心ください。 

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北京堂鍼灸 練馬

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この記事を書いた人

深部の筋肉へアプローチする鍼灸師

佐々木

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