鍼治療はなぜ顎関節に効くのか?


  • 口を大きく開けるとあごが痛い

  • 朝起きるとあごや首がだるい

――そんな不快な症状に悩んでいませんか?

歯医者でマウスピースを使っても、なかなか良くならない

日中のストレスや食いしばりも気になるけれど、どうすればいいかわからない

そんなときに注目されているのが、鍼(はり)治療です。

この記事では、鍼がなぜ顎関節症(がくかんせつしょう)に効果的なのかを、わかりやすく解説します。

顎の痛みを少しでも楽にしたいという方は、ぜひ読んでみてください。

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口を開けると痛い・音が鳴る…それ、顎関節症かも?

「あくびをしたらあごが痛い」
「口を大きく開けるとカクンと音が鳴る」

そんな経験はありませんか?

顎関節症とは、あごの関節や周りの筋肉にトラブルが起こり、


  • 口を開けると痛い

  • 音が鳴る

  • 動かしにくい

などの症状が出る病気です。

はじめは軽い違和感だけでも、放っておくと食事や会話に支障が出ることがあります。

また、あごの不調は頭痛・肩こり・耳の違和感など、あご以外の部位にまで影響することがあります。

「ちょっとおかしいな」と感じたら、早めに専門家に相談しましょう。

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顎関節症の原因

顎関節症はひとつの原因だけで起こるわけではなく、いくつかの要素が重なって起こります。

代表的な原因は次のとおりです。

歯ぎしり・食いしばり

寝ているときや集中しているときに強く歯をかみしめてしまうことで、あごの筋肉に負担がかかります。

ストレス

緊張や不安が続くと体にも力が入りやすくなり、無意識に食いしばってしまうことがあります。

姿勢の悪さ

猫背やうつむき姿勢などが続くと、あごや首に余計な負担がかかります。

噛み合わせの問題

歯の噛み合わせが悪いとあごの動きが不自然になり、筋肉や関節に負担をかけます。

また、どちらか片方ばかりでものを噛む癖があると筋肉のバランスが悪くなり、あごのゆがみや痛みにつながることがあります。

外傷(ケガ)

転倒や事故などであごに衝撃を受けたことがある場合も、発症のきっかけになります。

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なぜ鍼が顎関節症に効果的なのか?仕組みを解説

鍼治療が顎関節症に効果的とされる理由は、主に3つあります。

筋肉の緊張をゆるめる

顎関節症の多くは、ものを噛むときに使う「咀嚼筋(そしゃくきん)」が硬くなっていることが原因です。

鍼を使ってこの筋肉に直接刺激を与えることで緊張がゆるみ、痛みや動かしにくさが改善されます。

血流を良くする

鍼の刺激で血の流れが良くなり、筋肉に柔軟性がもどります。

さらに血行が良くなることで炎症が落ち着き、自然な回復力が高まります。

自律神経のバランスを整える

ストレスが多いときは体が緊張モード(交感神経優位)になりやすく、眠りづらくなったり、筋肉もこわばります。

鍼はリラックスをつかさどる副交感神経を高める作用があり、心身を落ち着かせる効果があります。

そのため、精神的なストレスや食いしばりの改善にもつながります。

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顎関節症と首・肩こりの関係

顎関節症の方は、首や肩のこりを同時に感じていることが少なくありません。

食いしばりや歯ぎしりをすると、咬筋(こうきん)や側頭筋(そくとうきん)などの咀嚼筋だけでなく、首の横にある胸鎖乳突筋や僧帽筋などにも力が入りやすくなります。

この状態が続くと首や肩の筋肉にも負担がかかり、緊張やこりを引き起こします。

また、パソコン作業やスマートフォンの長時間使用による前傾姿勢も首や肩の緊張を強め、結果的に顎関節に負担をかける原因になります。

鍼治療では顎まわりだけでなく首・肩の筋肉にも働きかけることで、こうした連鎖的なこりや痛みを同時に改善していくことが可能です。

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マウスピースだけでは治らない理由

顎関節症の治療でよく行われるのが、歯医者さんで作るマウスピースです。

これは、夜に歯ぎしりや食いしばりをしたときに歯やあごにかかる負担を減らすために使われます。

ただ、「つけているのにあごの痛みが良くならない」という人も少なくありません。

その理由は、あごの痛みの原因が筋肉のこりやストレス、自律神経の乱れにあることが多いからです。

マウスピースは、あごや歯を守る「サポート」にはなりますが、原因そのものを治すわけではありません。

また、日中の無意識な食いしばりには対応できないという弱点もあります。

そのため、マウスピースだけでなく、鍼治療のように筋肉に直接アプローチする治療をあわせて行うことでより根本的な改善が期待できます。

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鍼治療の効果と変化の目安

鍼治療の効果を感じるまでのスピードは人それぞれです。

早い人では1回目の治療で口を開けやすくなったり、痛みが軽くなったりすることもあります。

一方で症状が長く続いている人は、何回か治療を重ねるうちに少しずつ変化を感じることが多いです。

目安としては、週に1回のペースで3〜5回ほど受けると多くの方が何らかの変化を感じ始めます。

ただし、治るスピードは症状の重さや生活習慣によって変わります。

「早く治したい」と焦って回数を増やすよりも、コツコツ続けることが大切です。

また、治療とあわせて普段の姿勢やストレス対策を見直すことでより早く回復しやすくなります。

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施術と一緒にやると効果的!日常生活でできるセルフケア

鍼治療の効果を高めるためには、毎日の生活の中でのケアもとても大切です。

少し意識を変えるだけであごの負担を減らし、回復を早めることができます。

姿勢の改善

猫背や下を向いた姿勢は、あごの関節に負担をかけます。

デスクワークのときは背もたれを使って腰を立てるように座り、パソコンの画面は目線の高さに合わせましょう。

軽いストレッチをする

首や肩、あごまわりの筋肉をやわらかく保つことも大切です。

お風呂で温まりながらゆっくり首を回したり、深呼吸をしたりするだけでもOKです。

無理をせず、「気持ちいい」と感じる範囲で行いましょう。

食いしばりに気づく

集中しているときやストレスがあるとき、人は無意識に歯をかみしめてしまいがちです。

そんなときは、上下の歯の間に少しすき間を作るよう意識してみましょう。

パソコンやスマホの画面に「歯を離す」とメモを貼っておくのもおすすめです。

ストレスが強いときは、深呼吸や軽い運動でリラックスすることも効果的です。

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まとめ

顎関節症はあごの痛みだけでなく、肩こりや頭痛など全身に影響を与えることがあります。

歯医者で作るマウスピースだけでは良くならない場合、筋肉のこりやストレス、自律神経の乱れが原因になっていることも少なくありません。

そんなとき、鍼治療は根本から改善を目指せる方法のひとつです。

顔や首の筋肉に直接アプローチすることで、痛みや違和感の緩和だけでなく、再発の予防にもつながります。

さらに姿勢を整えたり、ストレッチや食いしばり対策を行ったりすることで、治療の効果をより高めることができます。

「口を開けると痛い」「カクンと音がする」といった違和感が続くときは一度、鍼治療を試してみてください。

あなたが食事や会話を気持ちよく楽しめる、快適な毎日を取り戻すお手伝いができれば幸いです。


北京堂鍼灸 練馬

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この記事を書いた人

深部の筋肉へアプローチする鍼灸師

北京堂鍼灸 練馬
【院長】佐々木

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