帯状疱疹

コロナ渦の影響で疲労やストレスがたまり、帯状疱疹を発症してしまう人が増えているそうです。
通常高齢者に発症しやすい病気ですが、
最近では学校や部活動ができないストレスで若年層で増えている傾向にあります。
小さい子供を持つ家庭では幼稚園や保育園、小学校に子供を預けられないことで子育て世代の負担が増え、疲労から発症する方もいるそうです。

帯状疱疹とは、水ぼうそうと同じウイルスで起こる病気です。
日本人の多くが子供の頃に水ぼうそうのウイルスに感染しているので、
ほとんどの人が帯状疱疹の原因となるウイルスをすでに体内に持っていることになります。

水ぼうそうが治ったあともウイルスは体内に潜伏し続け、
大人になってから免疫力が低下したタイミングでウイルスが再び活性化して帯状疱疹を発症します。

50~80歳代に発症することが多く、女性のほうが発症率が高くなります。

帯状疱疹を発症した人の水ぶくれの中には、原因となるウイルスが含まれています。
水ぶくれにかかったことのない成人や乳幼児に接触すると、水ぼうそうとして発症する恐れがあるので
水ぶくれが完全に乾燥するまでは接触は避けましょう。
水ぼうそうにかかったことのある人に対しては影響はないので接触しても大丈夫です。

症状

体の左右どちらかの神経に沿って痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが多数発生します。
上半身に発生することが多く、顔面に現れることもあります。

最初に痛みが生じることが多く、次に皮膚症状が現れ、その後刺すような痛みを感じるようになります。
夜も眠れないような激しい痛みを伴うこともあります。

通常、皮膚症状が治ると痛みも消えますが
帯状疱疹は神経にも炎症を引き起こすので神経の損傷具合によって
治った後も3カ月以上痛みが続くこともあります(帯状疱疹後神経痛)

他にも、帯状疱疹が現れる部位によって角膜炎、結膜炎、顔面神経麻痺、難聴などの合併症を引き起こすこともあります。
重症化すると視力低下や失明に至ることもあります。

一度帯状疱疹を発症したとしても、再発する可能性があるので
免疫力が低下しないよう持続的に食事内容や睡眠の質の向上など、予防対策をする必要があります。
50歳以上の方はワクチン接種も有効です。

原因

免疫力の低下が主な原因となります。

免疫力が低下する原因としては、
・加齢
・疲労
・ストレス
・免疫力が低下する病気(糖尿病、ガン、全身性エリテマトーデスなど)
などが考えられます。

治療方法

まずは早期の抗ウイルス薬の投与が重要となります。
早期に対応することによって後遺症の帯状疱疹後神経痛の発生を抑制できるので
痛みとともに水ぶくれが複数確認できるようでしたらはやめに病院にて診てもらいましょう。

免疫力を向上・安定させるには鍼治療も効果的です。

鍼治療は免疫系へ作用することが研究からわかっており、
・血流がよくなり免疫系を活性化させる
・自律神経へ作用してバランスを整える
・白血球数の増加と機能亢進
・自然治癒力の向上
などの効果を期待し、背骨のキワにある脊柱起立筋への治療を中心に鍼治療を施します。

発症してから受診までの経過した日数が多くなるにつれて、同じように治療の回数も多くなる傾向がみられます。
また、普段から定期的に治療することで、免疫力の低下を防ぐ効果も期待できます。

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