不妊症には様々な原因があります。
女性側に原因がある場合は大きく3つに分けられます。
①ホルモンの働きに異常がある
②卵管に異常がある
③子宮に異常がある
男性側に原因がある場合は大きく4つに分けられます。
①精子の形成の段階で異常がある
②精子が通る経路に異常がある
③副性器に異常がある
④性機能に異常がある
これらの原因のうち、卵管や子宮に器質的異常が認められない場合に鍼治療の効果が期待できます。
卵管や子宮に異常がある場合は病院での治療を中心として、同時に鍼治療で骨盤内の血流を良くすることで妊娠率を上げる手助けになります。
男性因子の場合は鍼の適応外になることがほとんどです。
治療内容としては、全身の状態を考えながら腰を中心に股関節・背中・首等の筋肉を鍼でゆるめ
骨盤内の血流改善、ホルモンバランスを整えることによってよい卵子を育てる手助けをし、
妊娠・着床しやすい身体づくりをしていきます。
冷えや生理不順などがある場合も不妊症に関係してくるため、そちらの治療も同時に行っていきます。
卵子や卵巣を若く保つためには体全体の健康向上も重要になってくるので
適度な運動や体を冷やさない、ストレスをためないなどの日常生活の見直しとともに
首こりや肩こりなど体の不調がある場合は鍼治療で筋肉をゆるめていきます。
【不妊症の可能性がある人の特徴】
女性 月経痛が強い・量が多い・日数が長い
開腹手術を受けたことがある
急激な体重の増減
性感染症(クラミジア・淋菌)
男性 精巣が小さい・やわらかい
鼡径ヘルニアの手術経験がある
精液が赤い・量が少ない
おたふくかぜや長期の高熱で精巣が腫れたことがある
勃起できない
上記で心当たりがある場合、はやめに検査や治療を開始すると良いかと思います。
※体外受精等で妊娠した可能性がある時期は一時的に鍼治療を中止し、様子を見ていきます。