急性腰痛の総称で、腰に負担のかかる動作や重いものを持った時、くしゃみなどのタイミングで急激に発症します。
動けなくなるほどの激痛で、数日安静にしていれば自然に治癒しますが
ギックリ腰になるということは相当腰の筋肉が凝り固まってしまっているので
そのまま放置するとギックリ腰を何回も繰り返したりヘルニア等を合併してしまうこともあります。
早めの鍼治療と腰に負担のかかる体勢を避けるなど腰痛の原因を取り除くことで再発予防が可能となります。

ぎっくり腰の場合、ほとんどが大腰筋という腰の深いところにある筋肉が相当硬くなっています。
まずは大腰筋を緩めることを優先し、その後どの体制で痛みが強くなるかによって治療していく筋肉を増やします。

動けないほどの痛みは１回の鍼治療でだいたい取れますが、
根本的な原因となっている腰の筋肉の硬さはまだ取れていないので
再発を防止するためには何回か腰の鍼治療が必要となります。
何回もぎっくり腰を繰り返している場合、重症化していることがほとんどですので完治までも時間がかかってしまいます。

◆外傷、腫瘍などによる腰痛

骨折や脱臼などの外傷によって腰痛を感じることがあります。
また、腫瘍によって腰痛を感じることもあります。
これらは鍼治療の適応外となりますので、医師の判断に従ってください。
外傷完治後の後遺症（外傷によって筋肉が硬くなり、元に戻らない状態）には鍼治療の効果が期待できます。