
花粉症の季節がやってきました。
花粉症というと目のかゆみや鼻の症状を思い浮かべる人が多いですが、実は頭痛や肩こりを引き起こすこともあります。
特に春や秋は花粉が多く飛ぶため、頭が重くなったりズキズキと傷んだり、首や肩がこると感じる人も少なくありません。
このような症状は、花粉症によるくしゃみや鼻づまり、ストレスなどが関係していると考えられています。
花粉症による頭痛は日常生活に影響を与えるため、しっかりと対策をすることが大切です。
この記事では、花粉症によって引き起こされる頭痛の原因や対策についてわかりやすく解説します。
目次
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花粉症と頭痛の関係

現在、日本人の約2人に1人が花粉症に悩んでいると言われています。
さらに春には黄砂やPM2.5も飛びやすくなり、アレルギー反応を悪化させることがあります。
花粉症といえばくしゃみや鼻づまり、目のかゆみが代表的ですが、実は頭痛や首肩のこり・痛みを引き起こすこともあります。
花粉症による頭痛は珍しいことではありません。
花粉症自体が直接頭痛を引き起こすわけではなく、くしゃみや鼻づまりなどの花粉症の症状によって首や背中の筋肉が緊張し、それが頭痛につながるのです。

花粉症のよくある症状

- くしゃみ
- 鼻水、鼻づまり
- 目のかゆみ、充血
- 涙が出る
- 体がだるくなる
- 熱っぽさ
- イライラしやすい
- のどのかゆみ
- 頭痛、頭が重くなる
- 首や肩のこり・痛み
- 背中が張る
- 呼吸が浅くなる
など
花粉症による頭痛の原因4選

花粉症による頭痛の原因は1つだけではなく、いくつかの要因が重なって起こることが多いです。
ここでは、頭痛を引き起こしている主な原因を4つ紹介します。
鼻づまりの影響
花粉症で鼻が詰まると呼吸がしづらくなり、無意識に普段使わない首や肩の筋肉に力が入ります。
また、鼻をかむときにも首に負担がかかり、血流が悪くなることで肩こりや頭痛の原因になります。
さらに、鼻づまりによって酸素が十分に取り込めず、脳への酸素供給が減ることで頭痛が起こることもあります。
特に、睡眠中に口呼吸になると、朝起きたときに頭が痛くなりやすいです。
くしゃみの影響
くしゃみをすると、一瞬で強い力が体にかかります。

何度もくしゃみをすると首や肩の筋肉が緊張し、頭痛や肩こりの原因になります。
また、くしゃみをすることで血圧が急に上がり、頭部の血流のバランスが崩れて頭痛が起こることもあります。
副鼻腔炎(ちくのう症)の併発
花粉症が長引くと、副鼻腔炎を発症することがあります。
鼻の奥にある副鼻腔に炎症が広がると、おでこや目の周りに鈍い痛みが出ることがあります。
この場合、花粉症の治療だけでなく、副鼻腔炎の治療も必要になります。
ストレスや睡眠不足
花粉症の症状が続くと、くしゃみや鼻づまりのせいで夜中に目が覚めたり、眠りが浅くなります。

また、くしゃみや鼻水による不快感がストレスとなり、自律神経のバランスが乱れることもあります。
これらが重なると、頭痛や肩こりが悪化しやすくなります。
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花粉症による頭痛の対策

花粉を避ける
花粉症による頭痛を防ぐためには、できるだけ花粉を避けることが大切です。
外出時にはマスクやメガネを着用し、帰宅後は服についた花粉を払い落としましょう。
できれば花粉が多く飛んでいる時間帯(お昼前後や夕方)の外出を避けるのも効果的です。
室内の花粉を減らすために、空気清浄機を活用するのもおすすめです。
鼻づまりを解消する
部屋の加湿をして鼻の乾燥を防ぐと、鼻づまりが楽になります。
ツボ押しも手軽で効果的です。
おすすめのツボ
- 迎香(げいこう)
- 合谷(ごうこく)

ツボ押しのコツ
- 指の腹で押す
- 痛気持ちいいくらいの強さ
- ゆっくり押す
- 1回につき5秒くらいを目安に、3〜5回押す
体を温める
蒸しタオルやホットアイマスクで鼻まわりや目元を温めると、血流がよくなり症状が和らぎます。
お風呂でゆっくり首や肩の筋肉を温めるのも効果的です。
ストレッチ、マッサージ
首や肩の筋肉をゆっくりストレッチすると、筋肉の緊張が和らぎ、自律神経が整いやすくなります。
症状が軽いうちは、首まわりのマッサージでも頭痛が改善する可能性があります。
水分をしっかりとる
水分不足は血流を悪くするため、こまめに水を飲みましょう。
特にマスクをしていると水分をとる機会が減ることが多いので気をつけましょう。
規則正しい生活を心がける
睡眠不足やストレスは、頭痛の原因になります。
規則正しい生活を送り、十分な睡眠をとることが大切です。
特に、寝る前にスマホを使いすぎないようにし、リラックスした状態で眠るようにしましょう。
鍼治療を活用する
薬をあまり使いたくない人や、薬で眠くなるのが嫌な人には鍼治療がおすすめです。
鍼治療は、首や背中の筋肉をほぐすことで辛い頭痛やこりを和らげる効果があります。
また、自律神経を整えることで花粉症の症状を軽くすることもできます。
花粉症の症状が出始める前から鍼治療を開始し、自律神経や免疫機能を正常に保つことで花粉症の症状を最小限に抑えることもできます。
花粉症シーズンを快適に乗り越えるために、はやめからしっかりと対策を行いましょう。
まとめ

花粉症によって引き起こされる頭痛は、鼻づまりやくしゃみ、自律神経の乱れなどが関係しています。
放置すると生活の質が下がるため、適切な対策をとることが大切です。
花粉を避けたり、鼻づまりを解消したりすることで、症状を和らげることができます。
また、症状がひどくセルフケアでは改善しない場合は、鍼治療で首や背中の筋肉をほぐすのもおすすめです。
しっかり対策をして、花粉症の季節を快適に過ごしましょう。